博物館史研究会のコファウンダー犬塚康博による最新の博物館史研究論文「吉田富夫の遺跡公園論と博物館論」が発表されました。著書『藤山一雄の博物館芸術──満洲国国立中央博物館副館長の夢』での書き下ろし論文以来の新作です。
名古屋の考古学者吉田富夫氏(1912-1971)が、1970年に発表した遺跡公園論、博物館論を、吉田氏以前・以後、名古屋内・外の動向を参照しながら考察しています。
博物館の、目的性動機ではなく理由性動機を地域に求める作業は、応用科学的な地域博物館論とは異なり、地誌の一部として博物館を、純粋科学的に考えようというものです。
掲載書は、出版者LOCIの叢書『地域世界』2 で、2021年10月1日刊。A5判、本文54ページ、定価750円(本体681円+税)、ISBN978-4-9912051-1-8。同書にはほかに、犬塚康博「吉田富夫の西志賀世界」、内田洋隆「赤星直忠の「歴史観」」がおさめられています。
*これは、休眠中の博物館研究会の活動ではありません。下の掲載書影は出版者のサイトから転載しました。